拳法防具面金の調整・修正方法 2009年12月10日更新
面金後部上の鋼線は後ろに倒れ打場合でも後頭部保護にはそれほど役立たない。
降ろし打ちに対する防御と理解している。
後頭部は垂れのクッションで保護すべきであり、徳大式防具は低反発クッション材を適切に採用している。

防具面金の形状は一定であり大きさも種類が少ない。
限られた面金形状に顔を適合させていると言っても過言では無いだろう。
拳法練習生は細面よりも頑丈な顔形状が多い様だ。
面金を拡幅するだけでも非常に使い易い防具面になる場合が多い。
因みに面金は早川繊維工業製よりも明倫産業製が僅かに丸く感じる。
細面なら早川、それ以外は明倫を個人的には勧めている。
イタリア製は更に細面と聞いている。
必要な工具
1.小型油圧ジャッキ(1ton程度)
  カーショップ、工具店、ホームセンターで入手可能

2.中型バイス(口幅10cm程度) 修正時に傷が付き難い
  自動車修理店とか機械加工業者なら殆ど所有しているから借りるのが良さそう

3.曲棒  修正時に多少傷が付く
  鉄筋工が使用する簡単な工具を修正して使う
面金拡幅 細面以外は幅が狭く感じる
  • 面金幅を油圧ジャッキで広げる
  • 簡単に広がるので顔に合わせながら少しづつ広げると良い
  • 油圧ジャッギは安いので団体で1基持てば便利だ

    使用した油圧ジャッキ
    (株)マサダ製作所 
    型式 MS−2S
    能力    2ton
面金後部上側鋼棒修正 床板上で組み討ちする関係でから下方に曲がっている
  • 修正前の8mm面金
  • 後頭部が中央縦鋼線より少し低い
  • 使用頻度により相当下に曲がっている場合がある
  • この部分が後頭部を押し下げる事になり顎を面金下部に押しつける事になる
  • 徳大式防具面はクッション材を採用した事で面ふとんが少し厚くなっている。
  • 面が合わない原因として後頭部鋼線が低い場合が多い
  • 口金幅10cm程度のバイスにアルミアングルを挟み面金に傷が突くのを防止する
  • 顎先を押すと8mm面金でも簡単に曲げる事が可能
  • 防具練習で曲がった部分は適宜修正する必要がある
  • 後頭部鋼線頂部が上方になっている。
  • 中央縦鋼線に少し近づき後頭部を押し下げ難くなった


面金後部鋼線 曲げ棒はをネットショップで販売
  • 面金最後部の鋼線は製造段階でも少し低く取り付けられている。
    最近の徳大式防具面金は予め調節済み。
    面が合わない原因の殆どがこの部分が下がり過ぎている場合。
  • 曲げ棒の標準市販品は鋼線挟み部に角があり、修正時に傷が付き易い。
  • 角を取り研磨した曲げ棒をネットショップで販売中。
面金後部上側鋼棒修正1 一般的な修正方法
  • 鋼線縦棒の下部を曲棒で掛けて引くと修正できる
  • 写真は撮影の関係で横から移したが修正時は面金を上向きに置き片手で面金を押さえつけて片手で曲棒を引くと簡単に修正できる
  • 腕力は結構必要なので出来ない場合は筋トレが必要
面金後部上側鋼棒修正2 上げ量増加方法
  • 1の方法で上げ量が不足する場合は後部鋼線横棒を上に少し曲げる
  • 写真は撮影の関係で横から移したが修正時は面金を上向きに置き片手で面金を押さえつけて片手で曲棒を引くと簡単に修正できる。
  • 購入したままでは曲棒の先端開口部の角は丸みが不足している。
    小型グラインダーで角を丸めないと鋼線に傷が付き易い。