徳島大学拳法部の安全対策 |
2007年07月22日 更新 |
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徳大式防具面の開発開始から2年以上経過した。 衝撃緩和効果は飛躍的に良くり頭部負担が軽減できた。。 脳味噌は水に浮かぶ豆腐の如き存在であり鍛える方法は無い。 防具面に衝撃吸収効果の高いクッション材と免震機構(PAT.P)を採用した徳大式防具面はインパクトの瞬間に発生する強烈な衝撃を効果的に減衰させる。 一度装着して打撃を受ければ直ちに理解出来る程の効果絶大な徳大式防具面。 未だに重い面が安全と考えている関係者が多いのは残念だ。 重い面の場合は打撃された時に慣性力が増加し頸部負担が増加する事を考慮していない。 面金の強度は構造を適切に設計すれば軽量化が可能になる。 長年防具練習している経験からガツンと感じる硬い打撃が最も辛い。 本能的にこの種の打撃が頭部に悪いことを感じていると思われる。 現在でも鉄面を打撃して拳を痛める自衛官・拳法練習生は多い。 指導者の多くが拳を痛める原因は拳の鍛え方不足だけと思いこんでいる様だがグローブ仕様が鉄面打撃に適していない事を知らねばならない。 少年或いは女子練習生が増えた現状では鍛え方云々よりも先ずは痛め難いグローブを採用用すべきであろう。 柔らかい折り畳んだ布団を打撃して拳を痛める練習生が居るだろうか。 打撃力と衝撃緩和力のバランスだけが拳負傷を減少させると言っても過言では無い。 低反発特性と衝撃吸収材配置を改良した徳大式グローブと衝撃緩和徳大式防具面を組み合わせると頭部負担減少が体感的に理解できる。 |
8mm面金を採用した公認防具面は非常に重たく感じる。 徳大式拳法防具は平成17年春から開発を開始した。 防具面の適切な重量は使用する個人の体型に関係する適切な範囲がある。 衝撃緩和特製の高い徳大式防具面パットを軽量化した事により徳島大学渭水拳友会は以下の防具面を推奨する。 女子・壮年・少年用に6mm面金 一般男子用 8mm面金 防具面総重量は2Kg以下が望ましい。 重たいと感じるから重たいのであり首の鍛え方不足と単純に考えるべきではない。 面布団は衝撃吸収効果の高いクッション材を採用する必要がある。 公認日本拳法面は木綿綿詰めであり衝撃吸収効果が小さい。 格子状鋼線で構成する拳法面金を顔に被るには面状へ変換した後に衝撃吸収材を配置せねばならない。 単一構造である木綿綿詰め面布団では二つの要素を同時に満足する事は原理的に不可能と考えて良い。 線状から面状への変換材と衝撃吸収材を多層構造(PAT.P)にする事で効率的な衝撃吸収効果が得られる。既にこの構造による防具面(徳大式防具面Ver2)は開発済みであり販売開始している。 防具練習中の頭部傷害による死亡例は多数有るが何故か防具面の改良は出来ていない。 衝撃緩和により多少なりとも頭部傷害が減少するならば木綿綿詰め単一構造の面布団の改良は重要かつ必要である。 重たい面が安全だとの旧態依然とした非科学的考えから脱却し、安全な防具開発に取り組まない限り重大事故は起こるべくして再発すると考える必要がある。 |
「打撃されて痛いのが日本拳法らしい」、「痛いから上達が早くなる」等の間違った考えを持つ指導者が未だに存在する。頭部傷害は重大事故になる可能性が高い。 |