水の吸着平衡表面張力測定 |
2000年10月21日 土曜日
ガラスセル形状により変化する測定傾向について示す。測定ユニットの熱勾配を減少させても当然零では無い。以前の装置では蒸気飽和促進に清浄な濾紙をガラスセル内に入れていた。装置改良により測定時の問題を明らかにした。物理化学が多少なりとも解るなら温度差により凝縮あるいは蒸発は起こる。温度勾配が有れば温度差は有る。熱勾配対策が不足した装置では不思議な気密方法を施し影響を軽減しようとする研究者が居る。下手な気密を施すとシリンジ内外に圧力差を生じ別の誤差発生原因となる。水の長時間吸着平衡を実施する真の意味は測定器具の洗浄具合、シリンジピストンの整合度などの確認にある。測定結果図で示すデーターが意味は解らなくとも誰にでも得られる事に新装置の意義がある。 |
筒型ガラスセルを使用した場合 |
室温23.4℃、測定温度25℃、 シリンジ番号 DSUA-6 筒型ガラスセルでは漸増したが高沸点試料測定で吸着平衡時間が短いなら筒型ガラスセルで問題は無い 赤色は移動距離、クロ色は表面張力(mN/m) 実験番号 00101411 2000/10/14 00:15 |
室温25.8℃、測定温度25℃、 シリンジ番号 DSUA-18 測定温度が室温以下なら蒸発の影響も少なく筒型ガラスセルの場合でも安定した結果を得られる。 赤色は移動距離、クロ色は表面張力(mN/m) 実験番号 00100914 2000/09/14 23:31 |
細型ガラスセルを使用した場合 |
室温23.1℃、測定温度25℃、 シリンジ番号 DSUA-6 細型ガラスセルでは安定した結果になる。 界面活性剤など平衡時間を要する測定に最適。 赤色は移動距離、クロ色は表面張力(mN/m) 実験番号 00101511 2000/10/15 12:19 |
測定データーは実測値です必要なら生データーを請求して下さい