2002年6月17日 月曜日
自動スクラッチ測定装置
小動物の自動行動解析装置を新開発した。(特許出願中)
本装置は、人の各種掻痒性疾患の研究,掻痒性疾患の治療用の新規医薬品開発,抗痙攣剤の開発(痙攣閾値測定装置),パーキンソン病治療薬の開発(震戦強度測定装置),抗不安薬の開発(マウス首振運動測定装置)
,アトピー性皮膚炎治療剤の開発(マウス,ヒッカッキ行動測定装置),中枢作用薬の副作用検出装置(小動物の無動時間測定装置),糖尿病性合併症治療薬の開発(小動物の歩行状態測定装置)等に適用が可能である。
本装置の最大の特徴は、実験動物に全くストレスを与えない無処置マウスでの測定を可能にした特殊な信号検出機構を採用した事にある。例えばマウスで試験する場合は1匹飼い用飼育容器ならそのまま検出装置に載せるだけです。動物に金属リングとか磁石を取り付ける必要はありません。故に測定前の順応時間は殆ど必要ありません。試作器でのマウススクラッチ測定は目視観測との一致率は90〜95%の高確率です。NC/Nga クリーンマウスを使用した試験測定で問題点を発見し改良していた。検出感度は桁違いに向上しプロトタイプは完成した。動物実験から掻痒行動検出率の向上対策として新たに円筒型専用測定容器を開発した。測定データーのSN比が飛躍的に高まった。測定性能を優先し実機には円筒タイプを採用する事に変更した。新たな方式の実験装置により独創的な研究が可能になります。本装置の応用は各種考えられます。詳しくはお問い合わせ下さい。
実測データー及び同期撮影ビデオ、自動解析ソフト試供品もあります。
測定用PC DOS/V Windows版ソフト 写真のPCは参考です 実機では液晶モニタとディスクトップパソコンを使用します |
馴化容器兼用測定容器 この容器を直接測定装置に置いて測定 |
新たに円筒型専用容器を開発した事により検出率が大幅に向上した 2002.5.20 |
特徴 測定対象動物 測定容器 同時測定数 応用 測定原理 測定方法 測定技術 開発方針 |
無処置マウスで測定可能(足甲等に測定部品の取り付け無用) 1匹飼い用市販飼育箱 (馴化時間が極めて短い) 1〜10匹 ソフトを取り替えると活動率を測定可能 微振動検知方式(特許出願中) マウスを入れた測定容器を測定台に載せるだけでOK 測定ソフトの操作方法を覚えるだけであり、特別な測定技術は不用。 測定の客観性を高めると共に研究の効率化を向上する 開発期間に約4年を費やし、平成13年度は徳島県地域活性化創造技術研究開発費補助金事業の指定を受け開発を継続し完成した。 PCの価格は安いので10検出器/装置で構成し複数装置をLANで接続して数十台の検出器を利用可能とする |
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掻痒測定装置デモ予定 |
デモ専用機を新たに開発中。 移動に容易な小型・軽量化を図ります。 7月は関西地区中心にデモを計画中。 デモ予定日の前後で近隣地域ならデモが可能な場合があります。 自動測定の導入を検討している研究機関はデモ依頼について直接ご連絡ください。 |
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装置評価方法 |
NCマウスを10分間づつ12回自動測定し併せてVHSビデオで同期撮影したテープがあります。 測定データー自動解析ソフト(Windows専用)の試供品も用意しています。 装置の導入検討には最適です。 研究者が実際に性能評価するには最適です。 連絡先 yts@mwb.biglobe.ne.jp |
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YSC2002 測定性能考察 2002年6月12日 水曜日 |
無処置マウスによる掻痒行動自動測定は研究開発に大きく寄与する可能性がある。 装置開発過程での問題点とか研究者が真に知りたい情報について公開する。 デモを通じて知った改良点とか研究者の要望をどの様に考慮して改良したか等についても掲載する技術情報。 |